蒔絵と美味しい物と私

新潟県在住アラフォー♀。 蒔絵描き。元DTPデザインしてました。日本の歴史ある伝統的な芸術が好きです。

タグ:日本

先日、早めに紅葉を見て来た
新潟市内のイチョウ並木が綺麗な公園
IMG_6180

まだ青い部分もあるけれど十分綺麗

しかも平日だから、人がほぼ居なくて絶好
毎年この位早く行こうと決めた

pose_hashiru_guruguru_woman




↓去年行った時は…
IMG_1882

シーズン真っ盛りで、人がわんさか
どう頑張っても映り込んじゃう


まぁ…だけどそれを差し引いても絶景
…これもまたイイネ
真っ盛りになったらまた行こうかな…(結局)



あぁ、しかし…まだ小さかった子供との家族写真…
すでに懐かしい…

eye_shirome_woman



懐かしいと言えばイチョウの蒔絵も描いていた
これは金粉ではなく黄色い色粉を使用
IMG_20171031_193352~2

紅葉狩りというのは、海外にはあまりない文化みたい

そもそも日本は「盛者必衰」という考えがある
”この世は無情であり、栄華を秘話めていても最後は必ず衰え滅びる”
だから、葉が色づき美しく散っていく様を【生命の儚さ】と重ねて好む
日本の文化の象徴なんだって



侘び寂び」もまたそう
日本特有の美意識が、紅葉狩りをポピュラーにしていったのかな


さて、11月は紅葉真っ盛り
色んな想いを馳せて楽しもうではないか
















にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村







今日は節分だね~
季節を分ける節目の日だね~


節分って何するの?というと、
むかしは「季節の分かれ目には邪気が入りやすい」
考えられていて、節分は邪気払いの行事のひとつ、だったそうな~

setsubun_mamemaki

なんで豆なの?
というと…農民の「豊作を願う気持ち」を表してるみたい
五穀の中で穀霊が宿るといわれるのが中でも「大豆」

プラス…豆を煎ることで
「魔の目を射る」(←ダジャレよ!)として、
煎った大豆をまく事になった



※歴史や言い習わしは諸説あると思うケドネ




□■*:;;;:*□■*:;;;:*■




鬼…


それは、邪気や厄の象徴
加えて、災害や病などの人間が恐ろしいと思う出来事全ては
〝鬼の所為〟と思ってた

00011


常に嫌われ役の鬼よ…(いつもサーセン)
でも今年は「鬼滅の刃」が流行ったから、勘弁してね ←


しかしさ昔は、雷や災害が起こっても、理由が解明できてないから
めっちゃ恐ろしかっただろうね
何かの所為にしたくなるよね




□■*:;;;:*□■*:;;;:*■




さて、こちら雪国新潟だと
雪の中でも見つけやすい様に
大豆の代わりに殻付き落花生をまくんだ
雪国オンリールールだよ


大阪発祥の恵方巻は今や全国的
縁起よく七福神にちなんで7種類の具を入れて
巻き込んだ福を逃がさない様に、
丸ごと1本〝恵方〟を向いて無言で食べきる
setsubun_ehoumaki_boy
今は、恵方ロールとして
ロールケーキを食べる人が続出してるらしい
もうもはや何でもアリww(めっちゃイイ!)


setsubun_iwashi
節分の日にイワシを食べる方も多いよね
鬼が、イワシの生臭さが嫌い設定だから(鬼かわいい)




□■*:;;;:*□■*:;;;:*■




地方によって
それぞれのローカルルールがあるのが面白い

昔と今じゃ、だいぶ意味合いが違うけど
継承していく事の方が大事だと思う
(節分を祝うのは世界で日本だけだから)




なので…ロールケーキ食べよ 笑















にほんブログ村 主婦日記ブログへ







ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 主婦日記ブログへ







節分
つぶやき日記















この前、図書館で借りた本

【日本美術絵はがき】



この本、
明治から大正までの色んな「絵はがき」が見れる
レトロ可愛い絵がたくさーん!!




明治頃でいえば〝アールヌーボー〟
日本でも、西洋の芸術に大いに感化されるんだけど
少し日本的なスパイスが垣間見れるのが多い
それがまた素敵でね…

▼たとえばこんなの




他の文化を上手く取り入れて、咀嚼して
新たなモノを生み出す
その時代のエネルギーを感じるね~~




☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;




また明治といえば〝日露戦争〟
日本で絵はがきが大ブームになったんだって

なぜなら、その当時の
通信手段として実用的な意味を持っていたから
普通のはがきより「絵」があることによって、
人々の動揺緊張を解きほぐす役割を果たしていたんだって

EWFy94-U4AE7p-1

一見、戦争の絵と気づかない作品もあって多種多様
それは、多くの画家達が戦争絵ジャンルに参入した結果
多彩な表現になったから
それくらいブームだった

「絵はがき」を見ることで、
多くの国民の心がひとつになった貴重な時代を垣間見れる



大事だね…残すって


book




☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;




ちょっと1個
二度見した絵はがきが
あったんだけど

見てくれます??



↓これ








IMG_20210122_143540



え?

これ…え??


女装した男???(失礼)















にほんブログ村 にほんブログ村へ







ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 美術ブログ 伝統工芸へ







和の歴史・伝統文化の魅力を伝ましょう!!
芸術(藝術)














毎月30日頃を晦日といい、
晦日の中でも1年を締めくくる12月は〝大〟を付け
大晦日としたそうで…

今日はそんな日
年越しそばを食べる日だけじゃありません
何をする日だったかと言うと…
toshikoshisoba_kake


古くは、正月に迎え入れる歳神様(としがみさま)を、
まつるための準備の日

歳神様は、稲の豊作をもたらすとされて
食べるものに困らないように…と各家庭にやってくる
だから、家を守ってくれる〝祖先の霊〟と考えられていたそう


ちなみに、
年内最後に行う掃き掃除を「掃き納め」と言うけれど、
元旦に掃除をしてしまうと、
せっかく招いた歳神様を掃き出してしまうことになるから
新年に掃除をするのはタブーだったそう
(ナニそれ可愛い設定だな…と思ってしまった)
mark_manpu16_ochiba



そして昔は、
1日が夜から始まって朝に続くと考えていたから、
大晦日の日暮れから、新年の始まりだった
だ・か・ら
大晦日の夜は歳神様を待って、
一晩中寝ずに起きる習わしがあったそう…

(もし早く寝てしまうと、白髪になったりシワが寄ると言い伝わっていたんだって)




□■□■□■□■□




面白いですねー
大晦日は、お盆と一緒で、
祖先が来てくれる日と意味づけていたんだ
昔の日本では、たくさん祖先を想う習わしがあったんだね
ぜひ、お仏壇を開いて手を合わせたり、
故人の写真に、想いを馳せたい日ですね

(決してバカ騒ぎする日じゃないね)




□■□■□■□■□




さて、大晦日の「年の湯」入りましたか?
「大掃除」しましたか?
「除夜の鐘」ききますか?
「年越しそば」食べますか?
どれもすべて、昔の日本の習わしですね

どんだけ縁起担ぎたいんだ、
と思わず突っ込みたくなるけどw
暮らしを楽しくする工夫が詰まっているなーと思えます



皆々様、どのように過ごされるのかな

では、今年も1年有難うございました
よいお年をお迎えください~


















にほんブログ村 にほんブログ村へ












ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 30代主婦へ














つぶやき日記
暮らしを楽しむ













彼岸花のその鮮やかな赤色は
どの花よりも存在感があってハッとさせられます
花が散ってから葉が生い茂るので、
花と葉がすれ違いの、変わったお花です
葉は花を想い、花は葉を想うことから「相思花」とも呼ばれます

KAZ884_higanana_TP_V4

この花は野生で勝手に育つものではなく
人の手によって意図的に増やしたもので
なぜ?というと一説には「飢餓の備え」だったようです

*****

そもそも、
昔から自然災害などが多かった日本
先人たちは、深刻な食糧不足には用心に用心を重ねて
建築用材の中にも食品を混ぜていました
土壁を作る時に入れた「藁」も、
飢餓になったら壁を崩して煎じて飲み、
天井に張る、里芋の茎で編んだ「芋ガラ」も
いざとなったら取って食べたそう…

今の様な時代に生まれて良かった、、と心底思ってしまうわ…
果たしてワタシは昆虫を食べれるんだろうか…
(リアルな想像は止めておきます~)


さて、
食べれるものを食べつくして、
最後に出てくるのがこの『彼岸花』…
「毒だから触ってはいけない」と言い伝えて、
訪れる飢餓までは、すくすく自然増殖できるようにしていたそう
実際に、アルカロイド系の毒が球根にあり、
水にさらすと毒抜きができたため、その球根を食べたそうです


最初に毒抜き成功した!と思って食べた人が勇者すぎるわ…
むしろ飢餓があまりにも辛くて、
このイチかバチかの球根を食べて、自殺したかったんかな?と
意味深に考えてしまったワタシですわ…

ちなみにこの花、お墓によく植えられていますね
その毒性の効果を期待して、
土葬だった時に、遺体をモグラ等から守るために植えたらしい
しかし現代では、モグラには効果がないことが判明したそう…(OMG)


*****


飢餓の、
最後の最後の食べ物だった『彼岸花』
一歩間違えれば毒
真っ赤すぎるその花の色は
何かあの世(彼岸)からのメッセージのようですね

今年も、とても綺麗に咲いています





ブログランキング・にほんブログ村へ

秋 環境ブログ・テーマ

ぶらり〜散歩♪ 写真ブログ・テーマ
ぶらり〜散歩♪






今回は、少し珍しく「牡丹と蝶」を描かせていただきました

IMG_9364 (2)

平安~鎌倉時代に中国から伝来された牡丹ですが
中国では「花王」「百花王」「神花」とも呼んでいた…と
とにかく花の王様だ!!!というのが伝わりますね
「富貴」の象徴としたそうです

この考えを受け継いだ平安貴族は
「牡丹」を、美と権力の象徴とし
百獣の王である「獅子」と組み合わせた「牡丹に獅子」が
とっても好まれていたそうですよ

*****

さて、今回描きました「牡丹に蝶」は、
室町時代の蒔絵によく描かれていて
江戸時代ではさらに、陶磁器や染織の文様としても
人気が高かったそうです

今回描いていて、蝶ってなんだか乙女チックだわ~
なんて思っていたのですが…
先人の「蝶」の文様に込めた意味は
そんな生半可な気持ちではないところにありました

*****

蝶は『卵-幼虫-さなぎ-羽化-成虫』と変化の様子が神秘的で、
「不死・不滅」「回生」「復活」の象徴とされていた歴史があります
戦で死と隣り合わせだった武将たちが身につける、鎧や兜には
蝶の文様が好んで用いられたそうで…
「死んでも生き返るぞ!!」といった願いや
士気を高めるためにも人気だったのかもしれませんね


仏教的には
さなぎから脱皮して、美しい羽根で飛び立つことから
死後、身体から抜け出した魂を
極楽浄土へ運んでくれる、神聖な生き物とされていました
あの世とこの世を行き来するため
仏教的にも「輪廻転生」の象徴だったそうですよ
その時代の「極楽浄土」への憧れが、美しい蝶に委ねているみたいですね

*****

先人達は「死」という不安を少しでも和らげるために
必死で色んなものに縁起を担いでいたんだな…と思うと
どんな思いで「蝶」を描いていたのかは、
今の世のワタシには想像を絶しますが
ともあれ、文様には色んな意味が込められていて面白いです

*****

ちなみにワタシは
蝶々が飛んで来たら一目散に逃げます…(←虫が苦手)









にほんブログ村 にほんブログ村へ


和の歴史・伝統文化の魅力を伝ましょう!! その他趣味ブログ・テーマ
和の歴史・伝統文化の魅力を伝ましょう!!
日本・和・ JAPAN  雑貨ブログ・テーマ
日本・和・ JAPAN





このページのトップヘ