蒔絵と美味しい物と私

新潟県在住アラフォー♀。 蒔絵描き。元DTPデザインしてました。ぽっちゃりアラサーです。日本の歴史ある伝統的な芸術が好きです。

タグ:文様

巷では「鬼滅の刃」が、めちゃくちゃ人気ですよねー
この前のアニメ放送で初めて見たのですが、
驚いた…
あんなグロいのが社会現象のアニメだったんですか????


グロ映像が苦手なので(←小説だったら読める派)
アニメを見る前に
「大丈夫だよね??大丈夫だよね?」
と事前確認したら、
「大丈夫でしょ、子供が見るアニメだよ」
なんて言葉を返されていたので、
それもそうか…
ジャンプだしワンピース好きだし(←謎の思考)



と、タカをくくって、いざ拝見したんで
「ぁぁああ痛い痛い痛い痛い…!!!」
油断してたーグロいやんかー血がめちゃ出るやつやんかー

KINUTA0I9A4749_TP_V4

ちょっとビックリ…

ですが、確かに「鬼」が軸の物語だし
鬼を退治する時、必ず首をはねないといけないらしいし
確かに子供っぽい絵だから、リアルではないし
本質の物語的には面白かったですし
演出も素晴らしかったし
ていうか寧ろ感動したし
(納得せざるを得ないわ)


*****


しかし、今回の映画もPG12なわけで
ミーハーで、グロ苦手なのに見に行こうとしている方は
お気を付けください

「映画見に行こうぜー♪」
とワクワクしているアチラには悪いけど
アタイ…見に行けそうにもない




*****




ちなみに、
この「鬼滅の刃」では、
たくさんの日本の文様が使われていますYO!!
意味を持って描いていると思われます



主人公が羽織っている、あの緑と黒の市松模様が、
古くは石畳と呼ばれていた文様です
途切れることなく続くサマが、
「永遠」「発展・拡大」の意味を持って書かれています
主人公にピッタリやん
古墳時代にはあったとされる、歴史が古~い文様です



善逸が羽織っている、黄色に三角の模様は、
鱗文という文様です
魚や蛇のウロコを連想させ、脱皮を表し
厄を落として再生するという意味で「厄除け」とした文様
いつもはヘタレで臆病だけれど、
失神すると別人のように能力を発揮する、善逸というキャラにピッタリ



作者が、どうしてこの文様を選んだのかを考えると、
また一段と深く楽しめるんではなかろうか…
いや、マニアックな見方か…







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自分の家の家紋って何だかわかりますか?
きっとお墓やお仏壇に書いてあるかと思います
ワタシは、「蒔絵」に携わるまで
家紋を気にしたことが無かったです

*****

家紋って何かというと
〝我が家のロゴ〟

歴史的にみると平安時代の貴族たちが、
自分たちの持ち物に独自の目印を付けたことから始まったらしい
安土桃山時代には武士たちが、
敵と味方を区別するために使われ始めたと言われています
(関ヶ原合戦屏風図で、様々な家紋が入り乱れる画が有名です)

さて、庶民に家紋が広がったといわれているのはご存じ江戸時代ですね~
江戸幕府は苗字には厳しかったけど、家紋には寛容だったらしく
(将軍や大名の家紋に手を出さない限り)
伝統的な紋を使ってもOKだったのでドゥワッと広がったそうですよ
紋上絵師(もんうわえし)という家紋デザイン屋もいたらしい



IMG_20200728_085925

約6000種類の家紋があるらしいですよ~
ペラペラ~と見るだけでも結構楽しい紋帳
え、こんな家紋あるんだ~と発見があります

*****

日本のシンボル、天皇の御紋は「菊紋」ですよね
なぜ、菊なのか?というと
〝鎌倉時代の後鳥羽上皇が菊が大好きだったから〟らしい

古くから、小さくて可憐な野菊は咲いていた日本でしたが
当時、今まで見たこともない、
大きくて華やかな菊が中国から入ってきたらしく
たちまち多くの人を虜にした、という経緯があるらしいです
その時代の流行のお花だった、ということですね

*****

こうして家紋って、
なんらかのゆかりがある文様がモチーフになっていて
『装飾の延長から自然に発生した』とされています
いわば、先人たちのオシャレなわけです

そう思うと、わ~素敵~~と思っちゃいませんか~(←単純)
世界中でもそれぞれ風土に合わせた文様がつくられましたが
なかでも日本は多種多様だったらしいですよ~
オシャレさん~~

自分の家の家紋を知ることから、
先人達の想いを汲みとくのも、なかなか面白いと思います!







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今回は、少し珍しく「牡丹と蝶」を描かせていただきました

IMG_9364 (2)

平安~鎌倉時代に中国から伝来された牡丹ですが
中国では「花王」「百花王」「神花」とも呼んでいた…と
とにかく花の王様だ!!!というのが伝わりますね
「富貴」の象徴としたそうです

この考えを受け継いだ平安貴族は
「牡丹」を、美と権力の象徴とし
百獣の王である「獅子」と組み合わせた「牡丹に獅子」が
とっても好まれていたそうですよ

*****

さて、今回描きました「牡丹に蝶」は、
室町時代の蒔絵によく描かれていて
江戸時代ではさらに、陶磁器や染織の文様としても
人気が高かったそうです

今回描いていて、蝶ってなんだか乙女チックだわ~
なんて思っていたのですが…
先人の「蝶」の文様に込めた意味は
そんな生半可な気持ちではないところにありました

*****

蝶は『卵-幼虫-さなぎ-羽化-成虫』と変化の様子が神秘的で、
「不死・不滅」「回生」「復活」の象徴とされていた歴史があります
戦で死と隣り合わせだった武将たちが身につける、鎧や兜には
蝶の文様が好んで用いられたそうで…
「死んでも生き返るぞ!!」といった願いや
士気を高めるためにも人気だったのかもしれませんね


仏教的には
さなぎから脱皮して、美しい羽根で飛び立つことから
死後、身体から抜け出した魂を
極楽浄土へ運んでくれる、神聖な生き物とされていました
あの世とこの世を行き来するため
仏教的にも「輪廻転生」の象徴だったそうですよ
その時代の「極楽浄土」への憧れが、美しい蝶に委ねているみたいですね

*****

先人達は「死」という不安を少しでも和らげるために
必死で色んなものに縁起を担いでいたんだな…と思うと
どんな思いで「蝶」を描いていたのかは、
今の世のワタシには想像を絶しますが
ともあれ、文様には色んな意味が込められていて面白いです

*****

ちなみにワタシは
蝶々が飛んで来たら一目散に逃げます…(←虫が苦手)









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