彼岸花のその鮮やかな赤色は
どの花よりも存在感があってハッとさせられます
花が散ってから葉が生い茂るので、
花と葉がすれ違いの、変わったお花です
葉は花を想い、花は葉を想うことから「相思花」とも呼ばれます

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この花は野生で勝手に育つものではなく
人の手によって意図的に増やしたもので
なぜ?というと一説には「飢餓の備え」だったようです

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そもそも、
昔から自然災害などが多かった日本
先人たちは、深刻な食糧不足には用心に用心を重ねて
建築用材の中にも食品を混ぜていました
土壁を作る時に入れた「藁」も、
飢餓になったら壁を崩して煎じて飲み、
天井に張る、里芋の茎で編んだ「芋ガラ」も
いざとなったら取って食べたそう…

今の様な時代に生まれて良かった、、と心底思ってしまうわ…
果たしてワタシは昆虫を食べれるんだろうか…
(リアルな想像は止めておきます~)


さて、
食べれるものを食べつくして、
最後に出てくるのがこの『彼岸花』…
「毒だから触ってはいけない」と言い伝えて、
訪れる飢餓までは、すくすく自然増殖できるようにしていたそう
実際に、アルカロイド系の毒が球根にあり、
水にさらすと毒抜きができたため、その球根を食べたそうです


最初に毒抜き成功した!と思って食べた人が勇者すぎるわ…
むしろ飢餓があまりにも辛くて、
このイチかバチかの球根を食べて、自殺したかったんかな?と
意味深に考えてしまったワタシですわ…

ちなみにこの花、お墓によく植えられていますね
その毒性の効果を期待して、
土葬だった時に、遺体をモグラ等から守るために植えたらしい
しかし現代では、モグラには効果がないことが判明したそう…(OMG)


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飢餓の、
最後の最後の食べ物だった『彼岸花』
一歩間違えれば毒
真っ赤すぎるその花の色は
何かあの世(彼岸)からのメッセージのようですね

今年も、とても綺麗に咲いています





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