蒔絵と美味しい物と私

新潟県在住アラフォー♀。 蒔絵描き。元DTPデザインしてました。ぽっちゃりアラサーです。日本の歴史ある伝統的な芸術が好きです。

カテゴリ:蒔絵 > 下描き

作業過程です

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↑下絵を映したものに…

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モリっとさせる漆を盛りました

毎日少しずつ行ってもいいのですが
今回は3~4時間集中して一気に盛りました
気づくと首や腰やらが
痛い痛い

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漆って粘り気があるので
絵具のように、サッサか描けないのです
ゆっくりゆっくり
上から下へ一定方向に
筆を走らせないといけないので
せっかちな人は中々ツライ作業

私も段々集中が切れると
荒々しくなってしまう
無意識に早く進めたいと焦るのでしょうね~
急がばまわれ
ゆっくりと落ち着いて描くことで
ふっくらと漆が盛れます

そう思うと手書きって
心情すら現れてしまいますね
そこがまた面白いと思いますし
様々な絵師さんの
成長を見るのも面白い

ちなみに私は昔の自分の描いた物を
見るのが苦手です(←半人前なので当然です 汗)

*****

ちなみにこの段階だと
「蒔絵」というより「漆絵」ですね
蒔いて初めて「蒔絵」になります

作業中って撮影しづらい(忘れる)のですが
今度挑戦してみようと思います~


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パラフィン紙に墨で下描き
作業終わるといつも指が真っ黒
鉛筆で描くのと筆で描くのは
感覚が違って面白い

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キオウという粉を水に溶かして
下描きをなぞり
描きたい対象のものに、ヘラで擦り
写したら下描きが終了

※ちなみにこのキオウは
 食べると毒らしいので
 見つけたら気をつけてください


私の師匠はこの工程を省いて
描きたいものに直接キオウで下描きしてしまう


私ももっとスピーディーに出来たら…
といつも思いますが
基本ができてない人が省略していくと
ロクなことが起きなそうなので

急がばまわれ

一つひとつの作業を正確にしていくことから
始めたいと思います…

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真っさらなところから
イチを生み出す

これから何を描こうかと
考えるときが1番高揚します


今回は自分が考えもつかないような
案をもらいながらラフ画きが終了
独りで考えるより
想像が広っていいです

ほぼ決まってきたので
ホッと安心
このあとは下書きが待っています

下書きは眠い作業

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色彩豊かな姿だったり
白い布だけをお召だったり

蛇が頭上にいたり
龍に乗っていたり…

色々な神様の姿があって面白い
そういえば、どの神様を見ても
朗らであり凛々しいその表情が印象的

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むずかしい

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下描きを
ちゃんとすることが
最初の一歩

この後、パラフィン紙という
透けるほど薄い紙に
写していきます


蓮華とはハスの花のこと
沼や泥の中からも美しく咲くことから

「泥にもがくような辛いことが多い人生でも
 心は汚れず美しくありましょう」

という仏教の教えに通ずるものがある花だそう
仏教に欠かせない花です

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