蒔絵と美味しい物と私

新潟県在住アラフォー♀。 蒔絵描き。元DTPデザインしてました。ぽっちゃりアラサーです。日本の歴史ある伝統的な芸術が好きです。

カテゴリ: 蒔絵

2023年が終わる
1年が早すぎて…もはや笑うしかない…

正月といえば色鮮やかな正月飾り
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お餅やら門松やら 
そこら中、色んなおめでたい意味を持った飾りがたくさん


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以前「結び柳」をお盆に描いた
冬の花の「椿」「南天」と一緒に描かれることが多い
ワタシは椿が好きなので椿

椿の赤色は粉を蒔かずに、
パキッとした赤にしたかったので〝色漆〟で仕上げ

薔薇みたいな雰囲気にしたのは、差し上げる人が洋風好きだったから
…今ならもっと和風に描きたい


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さて、そもそも柳を輪にして飾るのは
「無事にまた帰ってきてほしい」という願いを込めて、
柳を輪にして、旅立ちの時に友に贈るならわし

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新年に結び柳を飾るのは、一年の旅立ちである日に
「今年一年、皆が健康に過ごし、
また新たな正月を迎えることができるように」

との願いを託し飾られる



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さて、我が家では子と一緒に
紙ねんどで鏡餅を作った(ほぼワタシが作った)から
部屋に飾る予定
DSC_2682
(もう飾った)

令和の今でもなお、こうして正月飾りが変わらずに飾られる日本って良いな
1年で1番おめでたい日

「あけましておめでとう」
変わらず祝って行きましょう









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秋が終わった
紅葉が散るとそう思う

燃えるような赤も、まぶしい黄色も
目が覚めるような色で
散りゆく最期の美しさが儚いわ

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子と一緒にたくさん公園に行った
来年は幼稚園へ行く予定だから、平日にのんびり公園へ行くことも減る
そう思うと、時々寂しい

あちこち行ってしまう子に翻弄されながら…
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11月はたまに夏日かと思うほど暑かった
落ちた葉っぱでたくさん遊んだ
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去年よりも、ハッキリとした自我で
紅葉を楽しむ我が子の成長を記録できた
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さて、蒔絵でも「秋草」の図はよく描く機会があった
俗にいう秋の七草という図案
「春の七草」の方が有名だけど何が違うの?
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春の七草新芽の滋養を食すことで邪気を払い、1年の無病息災を祈願するもの

それに対して秋の七草は、秋を彩る美しい草花を眺めて楽しむもの
春と違って食べる事を重視していないのが「秋の七草」
IMG_20170324_204122~2
ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの、7つの“花”

秋風に乗って、柔らかくしなる様が特徴だけど…
柔らかさを表現するのに、激細の筆で描かないといけないのが難しい
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もっともっと修行が必要だ…

さて、今年もとにかく美しかった秋
また来年…





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この数か月、久々に外で労働をせずに
蒔絵だけに向き合う日々で
焦るけれどすごく充実した楽しい時間を過ごさせていただき
お仕事をくれた方々に感謝感謝でございます

今は、その作業が終わって
張りつめていた糸がぷよよ~んと弛んだ感じです
腑抜けております…(魂どっか行きました)
時間があればやろう!と思っていたことが
今はできる時間があるのに
何をしようと思っていたかも忘れるダメ人間っぷり

ゆるく頑張っていきます~

*****

さて
この前のNHKの日曜美術館で
「日本伝統工芸展」の特集が放送していて
どの方々も(当たり前ですが)凄い技術ばかりで、
すっかり見入ってしまいました

↓こんな美しい陶器なんてウットリしちゃいます



そうそう、今回はなんといっても、
最高賞である総裁賞に「蒔絵」が受賞されていました
すすすす、すごいこっちゃ~~~
↓こちら「氷壁」という作品
 会津の方で、会津の厳しい冬をイメージされたそうです


ハイレベル過ぎて勉強になるとかそういう感じとも違うんですが
ワタシも蒔絵をほんの少し齧らさせていただいていますし(←自信なし)
このような素晴らしい作品を見ることによって
頭の中で蓄積して、自分で咀嚼して
いつか吐き出せればいいな、なーんて(←超おこがましいわ~)
いやいや実際そんな気張らず、ただただ美しい作品なので目の保養でございました

*****

しかし伝統なんちゃらってすごく堅苦しいですよね
知識豊富なご高齢の方々にしか響かないような…
でも今回見て思ったんですけど
伝統工芸を引き継ぎながらも、アート色の強い作品が選ばれたましたよね

昔の伝統をただ、なぞった様な伝統工芸品より
「今の時代」を表したような作品の方が
より未来へ、発展した伝統工芸品を生み出すことに繋がる、
だから、そういった躍進的な作品が選ばれている、のかな?なんて
(…偉そうに言ってみたりして)

そうなると伝統工芸品とはいっても、
現代アートのような一面が垣間見れてワクワクしませんか
ワタシももっと「伝統工芸品」に興味を持っていこう~
そんなことを思った今日この頃でございます





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今回は、少し珍しく「牡丹と蝶」を描かせていただきました

IMG_9364 (2)

平安~鎌倉時代に中国から伝来された牡丹ですが
中国では「花王」「百花王」「神花」とも呼んでいた…と
とにかく花の王様だ!!!というのが伝わりますね
「富貴」の象徴としたそうです

この考えを受け継いだ平安貴族は
「牡丹」を、美と権力の象徴とし
百獣の王である「獅子」と組み合わせた「牡丹に獅子」が
とっても好まれていたそうですよ

*****

さて、今回描きました「牡丹に蝶」は、
室町時代の蒔絵によく描かれていて
江戸時代ではさらに、陶磁器や染織の文様としても
人気が高かったそうです

今回描いていて、蝶ってなんだか乙女チックだわ~
なんて思っていたのですが…
先人の「蝶」の文様に込めた意味は
そんな生半可な気持ちではないところにありました

*****

蝶は『卵-幼虫-さなぎ-羽化-成虫』と変化の様子が神秘的で、
「不死・不滅」「回生」「復活」の象徴とされていた歴史があります
戦で死と隣り合わせだった武将たちが身につける、鎧や兜には
蝶の文様が好んで用いられたそうで…
「死んでも生き返るぞ!!」といった願いや
士気を高めるためにも人気だったのかもしれませんね


仏教的には
さなぎから脱皮して、美しい羽根で飛び立つことから
死後、身体から抜け出した魂を
極楽浄土へ運んでくれる、神聖な生き物とされていました
あの世とこの世を行き来するため
仏教的にも「輪廻転生」の象徴だったそうですよ
その時代の「極楽浄土」への憧れが、美しい蝶に委ねているみたいですね

*****

先人達は「死」という不安を少しでも和らげるために
必死で色んなものに縁起を担いでいたんだな…と思うと
どんな思いで「蝶」を描いていたのかは、
今の世のワタシには想像を絶しますが
ともあれ、文様には色んな意味が込められていて面白いです

*****

ちなみにワタシは
蝶々が飛んで来たら一目散に逃げます…(←虫が苦手)









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蒔絵修行中の身でありながら
描かせていただけるチャンスが舞い込むって
どれだけ自分が恵まれているんだろうと
ふと土下座したくなります(←誰に)

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あらかた蒔き終えたら
重ねて漆で筋を描いていきます↑↑
これ…失敗すると大変なことになるんです…

なぜなら…
漆を消すには、テレピンという精油で
拭き取らなければならなりません
未熟な私は、下に蒔いてある色さえ
取れてしまう現象にさいなまれてしまうのです~
どうして~~

せっかく蒔いた色がおかしくなってしまうので
やり直しするとしたら前回の工程からやり直し…
もう投げ出したい気分になります~
なので慎重に慎重に描いていきます

*****

2020-09-19-13-17-48-008

あらかた筋を描き終えたら
たっぷり金粉を蒔きます
あ~1グラム8,000円以上の金が~~
とか思っちゃうんですが
師匠に教わったコツは

「金粉をたっぷり、使う事
 決して金粉をケチってはいけないよ」

線を描く時は、たっぷり漆を筆に付けて
擦れないように描くので
金粉があまり付いていないワタが当たってしまうと
ワタに漆が付着してしまい
結果、ちいさな無数の点が出来てしまうのです!!


金粉をたっぷり使わないと失敗する、て…
本当に贅沢な芸術だと思います

*****

未だ師匠の言葉を
ひとつひとつ思い出しながら
作業してます

2020-09-19-16-31-55-719


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2020-09-05-14-57-58-617
漆が完全に乾いた後に
再び違う漆を
上から薄ーく塗ります

これが言わば接着剤の役目をして
粉をくっ付かせるんですね
ここからが鬼難しい作業なんですが
温度や湿度によって
どのくらい乾かすかかが違ってきます

2020-09-05-15-18-51-797
勘でイケるッと思ったら
自分の蒔きたい粉(色粉や金粉)を
わっと蒔きます

こんな感じの作業が
まだ膨大にあります
ヤバいです
すでに追い詰められています

しかもこのタイミングで
筆がご臨終しました
おおおおおおお落ち込んだって仕方がないので
(かなり動揺しております)
違う筆で代用していこうと思います

*****

9月って事を忘れそうになる暑さですが
秋はなんといっても
日本を代表する光景の1つ「紅葉」が楽しみです

燃えるように色づく光景は真っ直ぐに美しいと思います
だけど、すぐにハラハラと散ってしまいますよね
昔から、その情景の無常さや哀れさが
それもまた美しい!とされていました

そんな日本人独特の美意識を
自分も大事にしていきたい所存です

物悲しさの「美」を
存分に感じられるのが「秋」の醍醐味…ですね~

(まだまだ先だわ~)

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