仏壇のキャッチコピーは
「家の中の小さなお寺」

歴史的にみると
一般の家に仏壇が広がったのは室町時代
庶民の家まで普及したのは江戸時代だそう
結構最近ですよね~

江戸幕府の宗教政策として
「各家庭は寺院の檀家になれ~!」
と義務付けられて
仏壇はその証として定着してそうです

*****

そんな想いの場所に
描かせていただけるなんて
本当に有難いことだと噛みしめております

IMG_9311 (2)
上が「蓮水」です
ダイナミックで柔らかい葉と
どっしりと鮮やかな花

下の細長いものが「秋草」です
秋の風が吹き抜けるような
細かくて繊細な題材です

*****

IMG_9319 (2)
私を毎度
震え上がらせる「家紋」です
手書きで文様を描く緊張感は
半端じゃないです

*****

IMG_9289 (2)
蓮の葉は、色んな緑を施すことで
リズムを出し、それぞれの個を重んじました
そして花びらが散ることで
儚さ、そして愛しさ美しさが加わった「蓮水」を
描かせていただきました

*****

IMG_20200809_144441
仏壇の「壇」とは
「花壇」や「祭壇」のように
通常より一段高く作った場所、の意味です

仏壇は見上げてお祈りをする場なので
扉の「蓮水」は下から見上げているように
水面部分を大きくとった構図に致しました

ぜひ、仏壇の前に座って見上げていただき
信仰する宗派、故人を供養する、
其々の想いで、手を合わせていただけたらと思います


日本の伝統工芸を巡る旅 歴史ブログ・テーマ
日本の伝統工芸を巡る旅